About Me
人とモノとの、その先。[IIIIWRLD] について
人とモノとの、その先。[IIIIWRLD] は、愛着ある既製品や、自ら仕立てる「暮らしの道具」、そしてそれらと歩む「旅のこと」を綴る個人メディアです。
毎日を共にするジーンズや、手に馴染む革の財布。 それらは手にした瞬間が完成ではなく、使い込むほどに自分の形へと馴染んでいく「未完成の道具」だと思うのです。
長くモノづくりに携わる中で、ふと立ち止まった僕は、積み重ねた経験や先入観をいったん手放し、ひとりの「初心者」に戻ることにしました。 お気に入りのデニムを穿き込み、自作のレザーを旅に連れ出し、そこに生まれる経年変化(エイジング)を記録していきます。
紹介するのは、「シンプル」で「ミニマル」なモノたち。 旅先で付いた傷や、突然の雨によるシミ——それらすべてを「自分だけのデザイン」として愛でる、少し不器用で、でも豊かな暮らしの断片です。
10年後、自分も道具も、今よりずっと格好よくなっていたい。 そんな「育てる楽しみ」を、まなざしの言葉と、柔らかな光を捉えた写真でお届けします。【旅】境界線を越えて、世界を知る
バッグひとつで、どこでだって生きていける。 パニック障害という思いがけない出来事が、僕を静かな内側から、外の広い世界へと連れ出しました。
電車に乗ることすらままならなかったあの日々。 もどかしさの果てで薬を手放し、震える足で最初の一歩を踏み出した瞬間、世界が動き出しました。
その一歩の先にあったのは、日本2周、そして世界24カ国を巡る広大な旅路。 「バックパッカー」という言葉さえ知らないまま、ただ衝動に突き動かされて境界線を越え続け、気づけば世界を半周していました。
そして気づいたのです。世界は思っていたよりも遠くなく、限りなく広く、優しい場所だということを。
病を抱えて踏み出した、あの日の震えるような一歩。 その瞬間から始まった「生きるって楽しい!」という、人生の躍動をここに綴ります。
【レザークラフト】自ら仕立てる、暮らしの道具
趣味として革に向き合い、15年。 大量生産とコストダウンが当たり前になった今だからこそ、「本当に良いものは、自分の手で生み出すもの」だと強く感じています。
手に馴染み、時と共に深みを増す天然素材。 つくり手として構造を見つめ、あえて「完成させない」ことで始まる——そんな自分だけの道具づくりの記録です。
伝統的な技法に敬意を払いながら、現代の暮らしに寄り添う形を模索する。 それは、1枚の革に自分の時間と記憶を刻み込んでいくような、豊かな対話のひとときでもあります。
「市販品では満足できない」と感じる、かつての僕と同じような人へ。 手でつくる歓び、一生モノを育てる思考、そして革とともに歩む暮らしの魅力を、ここに残していきます。
【ファッション & デニム】ルーツを纏い、育てる楽しみ
幼い頃から、服そのもの以上に、その背景にある「ルーツ」に惹かれてきました。 なかでもデニムは、僕のファッション原点であり、人生そのものを映す道具でもあります。
時代とともに形を変えながら、先人たちが遺したデザインの軌跡に心を動かされ続けてきました。 ただ「着る」のではなく、10年後の自分を少し格好よくしてくれる——そんな「育てる投資」としての魅力を紐解いていきます。
リジッド(生デニム)から穿き込み、旅の汚れや日々の摩擦が、世界に一つだけの「ヒゲ」や「ハチノス」になっていく。 それは、自分が歩いてきた時間を、インディゴの濃淡として刻む作業です。
僕が愛用するデニムの記録を通して、流行に流されない「育てる服の価値」を、共に見つめていければ幸いです。
【デザイン】思考を整理し、価値を再定義する
僕にとってデザインとは、単に見た目を整えることではありません。 複雑な事象から本質をすくい上げ、長く愛せる「構造」をつくることだと思っています。
旅で得た気づき、革に向き合う集中力、デニムに刻まれる時間。 一見ばらばらに見えるそれらの体験を、デザインというフィルターを通して、[IIIIWRLD] というひとつの物語にしていきます。
僕が所属する TK4DESIGN では、日々、思考を形に変える仕事に携わっています。 そこで培った経験を通じて、効率ばかりが求められる時代に、あえて「手間」や「時間」をかける豊かさを信じています。
機能美とストーリーが響き合う瞬間を探しながら—— デザインを通して、あなたの日常や仕事に小さな再発見を届けられたら嬉しいです。