【モロッコ・シャウエン旅行記】青い街の迷路を歩く。偶然の再会とタジン鍋の夜
スペインからジブラルタル海峡を渡り、いよいよ始まったモロッコの旅。最初の街テトゥアンを経て、次に向かったのは「青い街」として知られるシャウエンでした。 カミーノで知った「遠回りの面白さ」に導かれるように、この旅にも明確な計画はありません。ただ流れに身を任せることで、思いがけない景色と出会いが、少しずつ輪郭を帯び始めていました。
青に染まった街・シャウエンの不思議
セビージャで出会った女性に勧められるまま訪れたシャウエンは、噂以上に幻想的な場所でした。 家の壁も、入り組んだ路地の階段も、見渡す限りすべてが青。街全体が一つの作品のように統一されています。地元の人に理由を聞くと、「誰かが塗り始め、それが広がった」というシンプルな答え。 決まりや計画ではなく、自然発生的に生まれたこの景色に、モロッコらしいおおらかさを感じました。 路地を歩けば、名物のバブーシュ(革サンダル)や革製品の店が並び、時折、強めの客引きや怪しげな薬売りにも出会います。そうした喧騒さえも、この街では風景の一部。 数日間、目的もなく青い迷路を歩き続ける時間は、どこか現実から切り離されたような感覚でした。
モロッコで起きた、まさかの再会
この街で、思いがけない再会がありました。 スペインからの船で入国審査を手伝ってくれた「100カ国を旅したベテランの旅人」と、なんと同じ宿、しかも同じ部屋になったのです。 広いモロッコで、同じタイミングに同じ場所へ辿り着く偶然。カミーノで何度も経験した「分岐と合流」が、ここでも起きていました。 その夜は二人で酒を飲みながら、彼がこれまで見てきた世界の話を聞き、静かに、しかし濃密な時間を過ごしました。
タジン鍋の夜と、次の旅への伏線
ある夜、女優・菅野美穂さんも訪れたという店で、名物のタジン鍋を味わっていました。 ふと視線を向けると、日本人女性が現地の男性にかなり積極的に口説かれている光景が目に入ります。 「たくましいな……」と、どこか他人事のように眺めていたその瞬間。 まさか数日後、その彼女と一緒にサハラ砂漠を目指すことになるとは、このときはまだ想像もしていませんでした。 旅はいつも、ゆるやかに人と人を繋げていきます。特別な約束がなくても、道が重なり、また離れていく。 そんな流れの先に、この旅のハイライト——サハラ砂漠が待っていました。
あわせて読みたい:
【保存版】海外ひとり旅の持ち物リスト決定版!バックパッカーの必需品
iiii.tk4design.com
【カミーノ・デ・サンティアゴ】巡礼100kmを目的もなく歩いた4日間。スペインで出会った人たちの話
iiii.tk4design.com
【モロッコ・フェズ旅行記】バスターミナルで再会した日本人女性と、なりゆきでサハラ砂漠へ行くことになった話
iiii.tk4design.com