ヌメ革は、雨の雫や水滴がそのままシミになりやすい。 個人的には、それも革の味だと思っている。でも今回は、雨で部分的に濡れてしまったヌメ革を、あえて水没させてみた。 軽い雨でできた水シミを、さらに水で全体になじませる。 いわば、ヌメ革の禁断のエイジングだ。 もちろん、誰にでもおすすめできる方法ではない。色ムラや型崩れも含めて楽しめる人向けの実験である。
雨で失敗したヌメ革
軽い雨でもシミになる
表面加工の少ないヌメ革は、水分を吸収しやすい。
- 雨の雫が水シミになる
- 濡れた部分だけ色が濃くなる
- 乾いたあとにムラが残る
- 部分的に革が硬くなる
特に、一部分だけ濡れると水滴の跡が目立ちやすい。 新品の革をきれいな状態で保ちたい人にとっては、雨に濡れること自体が失敗になってしまう。
革は水で型崩れする
革は水に濡れると柔らかくなり、形が変わりやすい。 乾燥のさせ方を間違えると、次のようなトラブルも起こる。
- 型崩れ
- 縮み
- 硬化
- ひび割れ
- カビ
ただし、水に濡れること自体が、必ずしも革にとって悪いわけではない。 濡れている間に形を整えれば、逆に革の型を作ることもできる。
あえて水没させる
部分的な水シミが気になるなら、革全体を均一に濡らしてしまう。 これが今回の水没エイジングの考え方だ。
- 水シミを全体になじませる
- 革全体の色を濃くする
- 濡れている間に形を整える
- 乾燥後の表情を変化させる
- 使い込んだ雰囲気を出す
水没の手順
- 革の表面に付いたホコリを落とす
- 水に浸して全体を均一に濡らす
- 革が柔らかくなったら取り出す
- 手で形を整える
- タオルで余分な水分を取る
- 風通しのよい場所で乾かす
- 乾燥途中で状態を見ながらオイルを入れる
急激に乾かさないことが大切だ。
- ドライヤーを使わない
- 直射日光に当てない
- 濡れたまま放置しない
- 乾燥中に強く揉まない
乾燥途中にオイルを入れる
水没させた革は、乾燥が進むにつれて硬くなっていく。 そこで、革の表面が乾き始め、内部にまだ少し水分が残っている乾燥途中に、少量のオイルを入れる方法がある。 オイルを入れるときは、以下を意識したい。
- 革の状態を見ながら少量だけ塗る
- 一度にたくさん入れない
- 表面が濡れている段階では塗らない
- 乾燥が進みすぎてから大量に塗らない
- 塗ったあとは乾いた布で軽く拭く
乾燥途中にオイルを入れることで、革の硬化を抑えたり、色や艶を調整したりできる。 ただし、オイルを入れすぎると、次のような状態になることもある。
- 色が濃くなりすぎる
- ベタつきが残る
- 柔らかくなりすぎる
- ムラが強くなる
- ホコリが付きやすくなる
あくまでも少量ずつ、革の表情を確認しながら進めたい。
水エイジングの変化
水没させると、次のような変化が出る可能性がある。
- 全体的に色が濃くなる
- 革にシワが出る
- 艶が増す
- 革の形が変わる
- 乾燥後に少し硬くなる
- 色ムラが残る
- 独特の使用感が出る
これは、日光や摩擦による自然なエイジングとは少し違う。 水分によって、革の色や形を短期間で変化させる方法だ。だからこそ、個人的には「禁断のエイジング」と呼びたくなる。
気難しい人はやらない方がいい
水没エイジングは、色ムラや型崩れなどの失敗も含めて楽しむ方法だ。
- 新品の状態や均一な色を保ちたい人には不向き
- 高価な財布や大切な革製品で試すのは避ける
- シミや傷も革の味として楽しめる人向け
- 革の変化を実験として受け入れられる人におすすめ
- 早く使い込んだような雰囲気を出したい人にも向いている
自然なエイジングをじっくり楽しみたい人は、無理に水没させる必要はない。 逆に、失敗も含めて自分だけの表情を作りたいなら、試してみる価値はあると思う。
まとめ
ヌメ革は、雨の雫だけでもシミになりやすい。 でも、部分的な水シミを気にするくらいなら、あえて全体を水没させる方法もある。
- 水シミを全体になじませられる
- 革の色を濃くできる
- 濡れている間に形を整えられる
- 乾燥途中にオイルで状態を調整できる
- 色ムラや型崩れのリスクもある
水没エイジングは、誰にでもおすすめできる方法ではない。 ただ、革の変化を楽しみたい人にとっては、やってみる価値のある実験だと思う。
雨で失敗したヌメ革を、さらに水に浸ける。 普通なら避けることを、あえて試す。 それが、ヌメ革の「禁断のエイジング」なのかもしれない。
したっけねー
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