レザークラフトを始めたいけれど、手縫いにはどのような道具が必要なのかわからない方も多いと思います。
今回は、ボタンやバネホックなどの金具を除き、手縫いで革小物を作るための基本道具を工程ごとにまとめました。
- カット:革や型紙を切るための道具
- トコ仕上げ:革の裏面や側面を整える道具
- 縫い穴:縫い目の穴を開ける道具
- 縫う:革を手縫いするための道具
- 仕上げ:コバや作品全体を整える道具
用途が重なる道具もありますが、革の厚みや作業内容によって使い分けます。 これからレザークラフトを始める方は、ぜひ道具選びの参考にしてください。
カット基本道具
革包丁

【究極のコスパ】初心者が選ぶ革包丁はこれ!一生使える36mm一択の理由
カッターを使っている方もいますが、私は10年以上、革包丁一本で革を裁断しています。
切れ味を保ちながら使えば、革の厚みに合わせて安定して裁断できます。 最初はカッターで始める方法もありますが、長くレザークラフトを続けるなら、革包丁を選んだほうがコストパフォーマンスはよいと思います。
- 革をまっすぐ裁断しやすい
- 革の厚みに合わせて使いやすい
- 研ぎながら長く使える
丸ギリ・銀ペン
型紙の線や目印を革に写すための道具です。
型紙を革にあてて印を付けたり、縫い位置を確認したりするときに使います。丸ギリは革に小さな跡を付ける用途に向いており、銀ペンは革の表面に線を引くときに便利です。 高価なものでなくても使えるため、最初は手頃なものから試してみるとよいでしょう。
- 型紙の位置を写す
- 革に裁断線や目印を付ける
- 縫い位置を確認する
カッティングマット(A2サイズ)
革を裁断するときに下に敷くマットです。
本来はゴム板のような厚みのあるマットが使いやすいのですが、価格が高くなりがちです。まずは一般的なカッティングマットでも問題ありません。 サイズは、革や型紙を広げて作業できるA2サイズがおすすめです。
- 革や型紙を広げて作業できる
- 机を傷から守る
- カッターや革包丁の刃を保護する
トコ仕上げ道具
トコノール
革の裏面やコバを磨くための仕上げ剤です。
トコノールを塗って磨くと、革の毛羽立ちが落ち着き、表面をきれいに整えられます。革小物を作るなら使用する機会が多いため、最初に用意しておきたい道具のひとつです。 裏面のトコ仕上げだけでなく、コバの仕上げにも使えます。
- 革の裏面を整える
- 毛羽立ちを抑える
- コバを磨く
- 仕上がりにツヤを出す
ガラス板
トコノールを塗った革の裏面を磨くために使います。
ガラス板は表面が平らで滑らかなため、革を均一に押さえながら磨くことができます。トコノールと組み合わせて使うことで、裏面をきれいに仕上げやすくなります。
- 革の裏面を均一に磨く
- トコノールの仕上がりを整える
- 革の毛羽立ちを押さえる
ガラス板の角は危険なので、使用する場合は面取りされたものを選ぶか、角をしっかり保護しておきましょう。
縫い穴を開ける道具
ゴムのり
革を縫う前にパーツ同士を貼り合わせておくと、作業中に革がずれにくくなります。ゴムのりはメーカーによって粘着力や乾き方が異なるため、使いやすいものを選んでください。
- 革のパーツを仮止めする
- 縫製中のずれを防ぐ
- 縫い穴の位置を合わせやすくする
ディバイダー

レザークラフトの手縫いが劇的に変わる!ステッチがガタつく人が今すぐ揃えるべき「隠れた神工具」とは?
革に縫い線を引いたり、縫い穴の位置や幅を決めたりする道具です。 革の端から一定の幅で線を引けるため、ステッチをきれいに揃えたいときに役立ちます。縫い穴を開ける前のガイドとして使用します。
- 縫い線を引く
- 革の端からの幅を決める
- 縫い穴の位置を揃える
菱ギリ

菱ギリ vs 菱目打ち:音・穴の大きさ・アール処理で検証してみた
革に縫い穴を開けるための道具です。
菱目打ちをハンマーで叩いて穴を開ける方法もありますが、私は菱ギリを使うことが多いです。必要な場所にひとつずつ穴を開けられるため、細かな調整がしやすく、作業音もあまり気になりません。
- 必要な場所にひとつずつ穴を開けられる
- 革の厚みに合わせて穴を調整できる
- ハンマーを使わないので作業音が静か
個人的には、菱目打ちよりも使いやすく、手縫いには菱ギリのほうが便利だと感じています。
ゴム板
菱ギリを使って縫い穴を開けるときに、革の下に敷く板です。 適度な弾力があるため、菱ギリを差し込みやすく、刃先や作業台も傷めにくくなります。代用品としてコルク板などを使うこともできますが、安定して作業するならゴム板があると便利です。
- 菱ギリを刺しやすくする
- 作業台を保護する
- 道具の刃先を傷めにくい
レーシングポニー(手縫い固定台)
革を挟んで固定するための手縫い用の台です。 革をしっかり固定できるため、両手を使って縫いやすくなります。なくても手縫いはできますが、長い距離を縫う場合や、厚みのある革を扱う場合には、あると作業が楽になります。
- 革をしっかり固定できる
- 両手を使って縫える
- 縫い目を確認しながら作業できる
最初から必須というわけではありませんが、手縫いを続けるなら買い足してよかったと感じやすい道具です。
貼り合わせ・縫いの道具
手縫い針
革を手縫いするための針です。 レザークラフト用の手縫い針は、一般的な針と比べて先端が丸くなっています。革を必要以上に傷つけにくく、縫い穴に通しやすい形状です。 基本的には2本の針を使って、サドルステッチで縫い進めます。
- 革の手縫いに適している
- 縫い穴を傷つけにくい
- サドルステッチに使える
ロウ引き糸/縫い糸
革を縫い合わせるための糸です。 手縫いにはポリエステル糸がおすすめです。あらかじめロウが付いているロウ引き糸と、ロウが付いていない縫い糸があります。 ロウが付いていない糸を使う場合は、糸にロウを引いてから使用します。ロウを付けることで糸がまとまりやすくなり、縫い目も安定します。
- ポリエステル糸は丈夫で扱いやすい
- ロウ引き糸はそのまま使える
- ロウがない糸は蜜蝋で処理する
蜜蝋
縫い糸にロウを付けるために使います。 ロウ引きされていない糸を使用する場合は、糸を蜜蝋に通してから使います。糸の毛羽立ちを抑え、針に通しやすくする効果もあります。
ライター
縫い終わった糸の処理に使います。 糸の端を少し焼いて固めることで、結ばなくても糸が抜けにくくなります。火を近づけすぎると革や糸を傷めるため、短時間で慎重に処理してください。
- 糸の端を焼いて固める
- 糸が抜けるのを防ぐ
- 縫い終わりをすっきり処理できる
革仕上げ道具
トコノール
トコノールは、革の裏面だけでなくコバを磨くときにも使えます。 コバに薄く塗って磨くことで、毛羽立ちを抑え、滑らかに仕上げることができます。ひとつでトコ仕上げとコバ仕上げの両方に使えるため、レザークラフトでは使用頻度の高い仕上げ剤です。
帆布の切れ端
コバを磨くための道具です。 専用の木製スリッカーなどもありますが、帆布の切れ端でもコバをきれいに磨けます。革にしっかりと当てて、一定の方向にこすると、少しずつコバが滑らかになっていきます。
- コバの毛羽立ちを整える
- トコノールをなじませる
- 身近な布で代用できる
- 革の形状に合わせて磨きやすい
まとめ
手縫いでレザークラフトを始めるなら、まずは革を切る道具、縫い穴を開ける道具、手縫いに使う道具、そして仕上げの道具を揃えると作業を始められます。 特に、次の道具は使用頻度が高く、最初に用意しておくと便利です。
- 革包丁
- カッティングマット
- トコノール
- ガラス板
- ゴムのり
- ディバイダー
- 菱ギリ
- ゴム板
- 手縫い針
- ロウ引き糸
- ライター
最初からすべてを完璧に揃える必要はありません。まずは自分が作りたい作品に必要な道具から揃え、制作を続けながら少しずつ買い足していくのがおすすめです。









